今年はうるう年。皆様は『うるう年』の「逆打ち」をご存知でしょうか?『うるう年』の年に「逆打ち」つまり逆回りで四国八十八ヶ所めぐりをすると、ご利益が3倍になると言われているのです。
四国遍路には弘法大師にまつわる様々な伝説があります。その有名な伝説として四国遍路の開祖といわれる『衛門三郎(えもんさぶろう)伝説』があります。
昔、衛門三郎という富豪で強欲非道な者がいました。
弘法大師が托鉢をしようとしていたとは知らずに、都度追い返して鉢をたたき割った三郎は、祟りによって子をなくしました。今までの行いを懺悔するために弘法大師を追って四国巡礼の旅に出かけたのが四国遍路の始まりといわれています。20回巡礼を重ねても会えず、21回目それまでとは逆の順番で回る途中病に倒れてしまいましたが、死を目前にした三郎の前に弘法大師が現れ、石に「衛門三郎再来」と書き、その手に握らせました。
翌年、左手を握りしめた男の子が生まれ、そこから「衛門三郎再来」と書かれた石が出てきたという伝説。
その石は51番札所の石手寺に現在も祀られているそうです。日頃から十善戒を心掛け、参拝しようと思います。
【 総務部 E・I 】