秋から半年ぶりにジョギングを再開した。五十路を迎える肉体の経年劣化が気にかかる。肉体も機械同様に老朽化するから細やかなメンテナンスが必要である。せめて秋と冬だけでも軽く走ってみようと思った。やはり健康の基本は足腰である。
45歳の秋からジョギングを始めてから先シーズンまでにフルマラソン3回、ハーフマラソン3回の合計6回もマラソン大会に出場させていただいた。過去形で書いているのは、もうマラソン大会に出場するつもりがないからである。今年の愛媛マラソンと東京マラソンでは得難い体験をして感動すら覚えた。4年前の弊社社長から私への「メタボ解消の為にも走ってみたら」との誘いの言葉がすべての出発点である。
今年は1月だけでも200km以上走り込み申し分のない準備で臨み大会に参加して自己目標を達成した。睡眠2時間で走った東京では軽いランニングハイの状態も経験できた。満足満足。
今は休暇日のみ自分の体調や気分や予定と相談しながら気ままに走っているだけなので心からジョギングを楽しめている。基本的には週に1回以上は走らないと決めている。雨が降ったら走らないし睡眠不足の状態でも走らない。少しでも体調が悪いと走らない。急な予定が入っても走らない。休日は家事を優先させる。
9月下旬の再開当初は10km程度しか走ることができなかったのだが、週末のたびに走っていたら、いつの間にかハーフマラソンの距離(21.0975㎞)を走るのが週末の日課になってしまった。目下4週間連続で「独りハーフマラソン」を完走している。いささか本気モードに戻りつつあるので制限をかけねばなるまい。過ぎたるは猶及ばざるが如しである。
何年も走っているお蔭で足腰と心肺が随分と強くなっている。ありがたや、ありがたや。
この年齢で長い距離を走っても壊れない丈夫な体に産んでくれた両親に感謝している。