2025年01月22日 /  社員ブログ 

冬、自室に籠る

元来怠惰な性分で、そのうえ飽きっぽいので、継続的に体をいじめて鍛えようなどという発想にならない。それでも体を動かすのが全く楽しくないわけではない。

若い頃は下手の横好きで草野球や草ソフトボールをして休日を過ごしていた。ボールを追いかけたり投げたり打ったりするのは単純に楽しかった。
野球は見るのも楽しいが、自分がやる方が断然楽しい。

40代の頃はマラソン大会に出場するために休日になると走ってばかりいた。半ば嫌々始めたにもかかわらず、始めてみたら意外にハマった。
大会出場に向けて自身の体をチューニングして仕上げていく感じが楽しかった。まず出場する大会での目標タイムを決める。マラソンの教則本を何冊か買って読み漁っているうちに「これだ!」という著者と出会うことができる。著者=師匠の考えに沿って練習メニューを考える。大会本番の日から逆残して計画を立てていく。計画通りにタイムが上がらない場合は次の週には負荷を強くして自分を追い込んでいく。50歳になったら大会に出るのはやめようと思っていたから49歳のときに出場したのが最後。さして高い目標でもないながらも目標を達成した満足感は忘れられない。

49歳でマラソンをやめてからは体を動かすことが徐々に減っていき、週末のジョギングは趣味程度のレベルになり、仕舞には自室に籠って殆ど外出することがなくなった。

マラソンをやめてから7年で15kgほど目方が増えてしまった。
「痩せねばならぬ、痩せねばならぬ」と念じているが、自分を律して食事制限をするわけでもなく運動をするわけでもない。念じるだけで痩せられる道理がない。かかりつけ医に叱られてばかりで自己嫌悪。

特に寒い季節は外出するのが億劫だから益々運動しないで食べるばかりで見事に肥る。それに冬はご飯がとても美味しい。

痩せることは諦めた休日、簡易的なオーディオのある自室に籠ってクラシック音楽に身を委ねる。
交響曲、管弦楽曲、室内楽、器楽曲、何でも良い。作曲家別でいえば寒い国の作曲家が良い。ロシア出身のチャイコフスキーにフィンランド出身のシベリウス。北ドイツはハンブルク出身のブラームス。ブラームスの交響曲などは晩秋から冬にかけて聴くと味わい深い。

階下に降りてワインのコルクを開ける。愛猫を撫でながら古いジャズを聴く至福の時間。
ジャズには明るくないが、年代が古くて小編成なのが好みなので、そんなのを入手して聴く。Bill Evans、Horace Parlan、Oscar Peterson、Sonny Rollins、Thelonious Monk。
ワイン片手に聴いているうちに心地よくなり眠くなる。夜も更けた。寄る年波、夜更かしする体力はない。階上の自室に戻り眠りに落ちるのみ。

怠惰で出不精な冬。どちら様も風邪など召されぬよう。
春になったら陽光まばゆい海辺にお出かけしましょう。

【総務部 S・A】

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